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2009年02月02日(月) 00時00分

農林水産業の発展へ新計画案中国新聞

 岡山県は新年度から5年間を期間とする新「21おかやま農林水産プラン」の素案をまとめた。農家数減少や食の安全意識の高まりなどに対応した「持続可能な農林水産業づくり」に取り組む。パブリックコメントを経て年度内策定を目指す。

 素案は現プラン(04—08年度)を基に、県内1次産業の情勢変化を踏まえ改定。生産分野、消費者対策、環境分野の3つの柱で構成し、それぞれに重点施策と数値目標を設定している。

 このうち生産分野では、集落営農組織数の目標を現プランの188から275に、耕作放棄地への放牧面積の目標を76ヘクタールから127ヘクタールにそれぞれ拡大。新たに生産工程管理(GAP)指導員数を30人とするなどの目標を設けた。

 また県内を旧地方振興局単位で9地域に分割。井笠地域では、次世代フルーツ「オーロラブラック」との組み合わせによるピオーネ産地拡大、笠岡湾干拓地でのトウモロコシ二期作や矢掛町での飼料用稲作を通じた飼料自給率アップなどを重点施策に挙げた。数値目標では、「夢白桃」を含む次世代フルーツの栽培面積を3.8ヘクタールから32ヘクタールに、ブロッコリーを45ヘクタールから80ヘクタールにそれぞれ引き上げることなどを盛り込んだ。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902020033.html