大学医学部教授と偽り、結婚話を持ち掛けて女性から現金をだまし取ったとして神奈川県警は二日、詐欺容疑で同県藤沢市大庭、無職
調べでは、後藤容疑者は二〇〇五年九月上旬ごろ、同県海老名市の知人の無職女性(62)宅で、女性に「大学の研究費と生活費を出してほしい。いずれ結婚する」と持ちかけ、三百万円を詐取した疑い。
県警によると、後藤容疑者は〇三年ごろ、同県大和市内でスナックを経営していたこの女性と知り合った。当時から大学医学部教授と名乗っていたが、実際の職歴は工員や飲食店員などだった。
女性は「経営していた店には実際に医者や大学教授が来ることもあり、信じてしまった」と悔やんでいるという。
後藤容疑者は既婚。女性から現金を受け取る際、「大学の給料は離婚した妻の口座に振り込まれるので手持ちの金がない」などと話していた。