2009年02月02日(月) 01時57分

パキスタン軍、タリバンと交戦　民間人４３人が死亡（産経新聞）

　【ニューデリー＝田北真樹子】米ＣＮＮテレビ（電子版）によると、アフガニスタンとの国境に近いパキスタン北西辺境州スワトバレーで１日、パキスタン軍とイスラム原理主義勢力タリバンが交戦し、戦闘に巻き込まれた民間人少なくとも４３人が死亡した。パキスタン軍関係者が明らかにした。

　同地域は旅行者やスキー客でにぎわう地域だったが、近年はタリバンの支配地域となっている。パキスタン政府は最近、同地域の治安の悪化を食い止められずにいることを批判されており、対タリバンの新たな戦略を模索していた。

　タリバンは同地域で、音楽や男性がひげをそること、十代の女子が学校に行くことを禁ずるなど、厳格なイスラム法を地域住民に強いている。

　パキスタン政府関係者によると、タリバンはスワト地区で１８０以上の学校を焼き払ったため、多くのパキスタン人が同地域から避難していた。

　オバマ米大統領は、アフガニスタンを対テロ戦争の最前線とし、部隊の増派などさらなるテコ入れを表明していた。オバマ政権のアフガン・パキスタン特別代表に任命されたホルブルック元国連大使は今週、アフガンとパキスタンを初訪問する。

【関連記事】
・ 数日中にアフガンへの増派勧告へ　米国防総省
・ オバマ米政権、タリバン掃討作戦に集中
・ 「米国はイスラム社会の敵ではない」　オバマ米大統領
・ オバマ政権　パキスタン、対テロ戦での協力を約束
・ オバマ大統領就任　タリバンも「変革」求める

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090202-00000502-san-int