【北京=佐伯聡士】中国共産党の陳錫文・中央農村工作指導グループ弁公室主任は2日の記者会見で、全国約1億3000万人の「民工」(農村からの出稼ぎ労働者)のうち、景気後退による工場閉鎖などで失業し、帰郷した人が約2000万人にのぼるとの推計を明らかにした。
今年新たに増加する見通しの民工を加えて、約2500万人の雇用の受け皿が必要になるという。
陳主任はまた、土地収用や環境汚染、強制立ち退きなどが、従来から暴動など官民衝突の主な要因になっていると指摘したうえで、今年は民工の失業問題が、社会の安定を左右する新たな要因になるとの見方を示した。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090202-OYT1T00820.htm