地域のまちづくりについて考える講演会が1日、福山市引野町南の旭丘公民館であった。旭丘学区まちづくり推進委員会の主催で、徳山大経済学部の和田崇専任講師が、地域活性化には住民の自主性が大切だ、と強調した。
住民ら約60人が参加。和田専任講師は、まちづくりをアリの巣づくりに例え、「女王アリからの命令でなく、働きアリが自発的に動く形で進めていかなければならない」と説明。住民がそれぞれの得意分野やアイデアを持ち寄って活動するよう呼び掛けた。
市東部の旭丘学区では、鉄鋼会社などが社宅の廃止を進めており、住民の高齢化や地域活動を担う人材不足が懸案となっている。このため、まちづくり推進委員会が昨年秋から、市の協力を得て今後の活性化策を協議している。
【写真説明】「住民発信の仕組みづくりが重要」と話す和田専任講師