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2009年02月02日(月) 14時25分

警察官が2発威嚇発砲…中2少年の暴行受けスポーツ報知

 2日午前2時半ごろ、愛知県豊橋市の河川の岸辺で、パトロール中の豊橋署地域課の男性巡査長(26)が、同市立中学2年の男子生徒(14)に職務質問した際、暴行を受けてもみ合いになり、拳銃を奪われそうになったため、川の水面に向けて拳銃2発を威嚇発砲した。

 男子生徒から数メートル離れた水面に着弾したが、男子生徒にけがはなかった。巡査長は肩を脱臼するなどの重傷。豊橋署は公務執行妨害と傷害の現行犯で男子生徒を逮捕した。男子生徒は「捕まりたくなかったから殴った」などと供述しているという。

 豊橋署の伊藤公一警務課長は「激しく抵抗した上、拳銃を奪おうとした凶悪な行為であり拳銃の使用は適正だったと判断している」としている。

 同署によると、巡査長はパトカーで巡回中、ミニバイク2台で2人乗りをしている男子生徒ら4人を発見。男子生徒らは消火器を噴射した上、パトカーに投げ付け逃走した。数100メートル追跡後にうち1台が転倒。1人は逃走し、残った男子生徒に職務質問したところ、男子生徒から顔や腹に殴るけるの暴行を受けた。

 もみ合いになって2人とも川に転落したが、男子生徒が巡査長の手の指をかみ、拳銃を奪おうとするなど抵抗を続けたため、巡査長は「やめろ。撃つぞ」などと警告した上で発砲したという。

 巡査長はもう1人の男性巡査部長(58)と一緒だったが、この巡査部長はパトカーでもう1台のミニバイクを追跡しており、発砲現場には居合わせなかったという。

 現場は豊橋市役所から南東に約4キロの山中川で付近に住宅街がある。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090202-OHT1T00155.htm