2009年02月02日(月) 23時00分
韓国の鄭さんに被爆者手帳 処分取り消し訴訟原告(中国新聞)
海外に住む被爆者が来日しなくても被爆者健康手帳を取得できるよう改正された被爆者援護法に基づき、韓国・釜山の日本総領事館に申請していた韓国人女性鄭南寿さん(88)のもとに二日、手帳が届いた。韓国を訪問中の在外被爆者支援連絡会共同代表の平野伸人さん(62)が電話取材に応じて明らかにした。
鄭さんは援護法改正前に、寝たきりで来日できないことを理由に手帳申請を却下したのは違法として、長崎県の処分取り消しなどを求める訴訟を係争中。
平野さんによると、鄭さんの長男姜碩鍾さん(69)とともに釜山の日本総領事館で広島市が発行した手帳を受け取り、韓国南部の病院に入院中の鄭さんに届けた。鄭さんは「長い間かかったがうれしい。皆さんに感謝したい」と話したという。
平野さんは「裁判はまだ続くが、生きているうちに手帳を渡せてほっとした」としている。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902020294.html