2009年02月01日(日) 00時03分
WTO、保護主義阻止で一致…非公式閣僚会合(読売新聞)
【ダボス(スイス東部)=是枝智】世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)を巡る非公式閣僚会合が31日、ダボスで開かれ、保護主義の台頭を防ぐために、新たな関税引き上げや輸出規制を禁じることで合意した。
特に、会合では、米下院が先に可決した景気対策法案に、公共事業で使用される鉄鋼を米国製とするよう米政府に義務付ける「バイ・アメリカン(アメリカ製品を買う)」条項が盛り込まれたことを強く批判する意見が相次いだ。
出席した二階経産相も、米国を名指しすることは避けたが、「保護主義と闘うという主要20か国・地域の合意があるのに、関税引き上げをはじめ、信じられない事が起きている」と指摘。出席した閣僚の意見をオバマ米大統領に伝えるよう、米側代表者に求める異例の展開となった。
懸案の農業と鉱工業分野での関税削減交渉では、2009年のできるだけ早い時期での大筋合意を目指すことで一致した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090201-00000000-yom-bus_all