2009年02月01日(日) 14時21分
被害者補償で論争=「過激派も対象」に遺族反発−北アイルランド紛争(時事通信)
【ロンドン1日時事】英統治の存続を望むプロテスタント系とアイルランドへの統合を求めるカトリック系住民の対立により3600人以上が死亡した北アイルランド紛争で、被害者の補償計画が論議を呼んでいる。補償対象が殺人を行った過激派メンバーを含む「紛争のすべての犠牲者」となっているためで、遺族らが強く反発している。
計画は英政府の委託を受けた独立機関「過去に関する協議グループ」が1月末に発表。政府に対し、被害住民の遺族に1万2000ポンド(約150万円)の「被害認知金」を支払うことを勧告した。銃撃戦などに巻き込まれ死亡した市民や警察官、英軍兵士のほか、アイルランド共和軍(IRA)など双方の過激組織メンバーの遺族も対象としている。
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