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2009年02月01日(日) 03時07分

福邦銀行が公的資金申請へ、経営状況悪化で業務円滑化読売新聞

 福井県を地盤とする第二地方銀行の福邦銀行(本店・福井市)が、公的資金で財務体質を強化する改正金融機能強化法の申請を検討していることが31日明らかになった。

 申請検討を表明したのは、札幌北洋ホールディングス(札幌市)、南日本銀行(鹿児島市)に次いで3行目。

 福邦銀の三田村俊文頭取は同日夜、読売新聞の取材に「検討の段階だが、中小企業を中心に経営状況が悪化しつつある。業務の円滑化を図ろうと思い、(公的資金を)活用しようと考えた」と述べた。

 預金保険機構が、福邦銀が発行する数十億円規模の優先株などを買い取り、公的資金を注入する見込み。福邦銀は、2月中に金融庁に正式申請し、3月中旬に優先株を発行するための定款変更を行うため、臨時株主総会を開く方向だ。

 福邦銀は、預金量4300億円、総資産4500億円(08年9月末)の第二地銀。銀行の健全性を示す指標である自己資本比率は6・60%(同)で、国内行に義務づけられている4%は上回っている。

 しかし、昨年9月以降、経営環境は厳しさを増している。08年9月連結中間決算の税引き後利益は6億5600万円の赤字で、09年3月期は5000万円の黒字に低迷する見込みのため、申請検討に入ったとみられる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090201-00000007-yom-bus_all