2009年02月01日(日) 01時36分
<ノーベル賞>名大コンビ、7日に母校で講演…応募が殺到(毎日新聞)
08年のノーベル物理学賞を受賞した小林誠さんと益川敏英さんが7日、母校の名古屋大に帰ってくる。豊田講堂で同日午後1時から行われる講演会には、1200席の募集に学内外の5000人以上から応募が殺到。30日に発表された国公立大2次試験の中間出願状況でも、08年ノーベル化学賞の下村脩さんも助教授を務めた名大理学部の人気は高く「ノーベル賞効果」はしばらく続きそうだ。【中村かさね】
小林さんと益川さんが名大を訪れるのは、受賞後初めて。学内と一般、高校生を対象に募集した受講者の抽選は学内で約3倍、一般で8倍以上の狭き門になった。当日はそれぞれ「CP対称性の破れと素粒子の模型」「CP対称性の破れが我々に語ったこと」の演題で講演するほか、質疑応答も予定されている。
◇入試にも受賞効果
26日に始まった2次試験の出願状況で、名大理学部の中間倍率は0.8倍と昨年同時期の0.5倍から上昇。大学入試センター試験の結果を基に行った河合塾の志望動向分析でも、同学部の志願者数は前年比118%と人気が際立っている。
名大は3人の功績をたたえる「記念館」を今秋にも着工予定で、野依良治さんが名大大学院教授当時の01年にノーベル化学賞を受賞したのを記念して建てられた「野依記念館」に匹敵する施設となる。
08年11月に名大博物館で始まった受賞記念特別展は高校生らにも大人気で、当初は年内いっぱいの予定だった開催が3月28日まで再延長された。
平野真一学長は「21世紀に入ってからノーベル賞を受賞した日本人7人のうち4人が名大理学部出身者。いずれは4人の足跡をたどれるようなコーナーを設け、学生たちの励みにしたい」と話している。
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