2009年02月01日(日) 23時28分
アフガンに民間治安部隊…タリバン対策、政府が銃支給(読売新聞)
【イスラマバード=酒井圭吾】アフガニスタンからの報道によると、同国のハニフ・アトマル内相は31日、旧支配勢力タリバンが攻勢を強めている地域で、民間人を武装させ、新たな治安部隊を発足させる計画を正式発表した。
米国の資金提供を受けての計画で、現地からの情報では、一部の部隊はすでに活動を始めた。民間人の武装化については懸念もあるが、内相は「内務省の指揮下に置き、(政府に反旗を翻す)民兵にはならない」と強調した。
同内相は、政府寄りの部族の指導者が選抜した若者にカラシニコフ銃などを支給する、と説明した。部隊の規模は明らかではないが、内相は「1万〜2万人を配置する地域もある」と述べた。
部隊は、訓練終了後に、武装勢力が活発な同国南部や東部に配置され、政府施設や学校などの警備にあたるという。
民間人の武装化は、アフガンの治安が急速に悪化する中、駐留外国軍やアフガン国軍、警察の人員不足を補うために米政府が計画。イラクでイスラム教スンニ派の自警組織を結成させ、治安改善につながったことから、同様の効果を狙っている。
イラクでは、自警組織の一部が政府軍や警察に正規雇用されており、アフガン政府も同じ措置をとるとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090201-00000052-yom-int