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2009年02月01日(日) 22時11分

名物鍋が一堂に! 全国鍋サミット開催へ産経新聞

 全国各地の「ご当地鍋」を一堂に集めて地域おこしに役立てようと、キジ鍋で観光振興を図る京都府笠置町が「全国鍋サミット(仮称)」の開催を計画している。平成23年秋の開催を目指し、4月にも官民で実行委員会を立ち上げる予定で、松本勇町長は「観光PRの相乗効果が図れれば」と“あったか交流”の広がりに期待している。

 計画では、京都府などと協力し、全国にある自慢のご当地鍋を50〜100種に選定。各地から集まった料理人がイベント会場で実際に調理し、来場者に食べ比べてもらう。またイベントに合わせて、参加自治体の特産品の展示や食文化を活用した地域振興についての意見交換会なども予定している。

 23年秋に京都府で開かれる国民文化祭の開催時期と合わせたい考えだが、プレイベントとして22年秋に近畿周辺の自治体による鍋サミットを開催する予定。今年4月にも町や商工会などで実行委を立ち上げ、年内には具体的なイベント内容を決めるという。

 笠置町は京都府最南部に位置し、人口は約1800人。過疎化が進む一方で、豊かな自然をもとにした観光を基幹産業としている。だがレジャーの多様化などで観光客数も年々減少傾向にあり、19年度は約35万4000人と3年前より約2割減少した。

 観光施策の立て直しが急務となる中で、笠置町は宿泊施設の大半で提供しているキジ鍋に着目。昨年は約4・2トンのキジ肉を出荷しており、素朴でヘルシーな山里の味わいを新たな観光資源として売り出したい意向だ。

 松本町長は「隠れたご当地鍋をもつ全国の自治体と協力し、PRの相乗効果を図るとともに、ほかの自治体の町づくりも参考にしていきたい」と話している。

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