2009年02月01日(日) 21時58分
携帯の絵本動画 お母さんも安心で人気(産経新聞)
NHKが落語アニメを放送後に携帯動画サイトに配信し、コロムビアミュージックエンタテインメントも絵本動画の配信を始めた。有害サイトが問題となる中で、母親らから「安心して見せられる」と人気が高まっている。(三宅陽子)
■古典落語を丸暗記
NHK教育テレビは3年前から「えほん寄席」と題し、絵本作家などが絵にした古典落語をアニメ化。漫画家の松本零士さんが描き、落語家の春風亭柳橋さんが声を担当した「代脈」など、計60本を放送してきた。2日からは新作10本も放送する。1本5分ほどで、視聴者から「3歳の子が(市販化DVDを見て)作品を丸暗記し、小学校に上がるころには自分で本が読めるようになった」などの反響が寄せられている。
そこでNHKエデュケーショナルが昨年12月から、ドコモとソフトバンク向け携帯動画サイト「エッグタウン」で、放送した作品を月替わりで5本ずつ配信(月額525円)。会員数はまだ少ないが、1年後にはサイト全体で3万人の獲得をめざすという。
コロムビアミュージックエンタテインメントも昨年12月、ドコモ向けサイト「絵本アニメ屋さん」を開設。「うずらちゃんのかくれんぼ」「だいじょうぶだいじょうぶ」といった文部科学省認定ビデオなど、約100本(1本5〜8分)の動画を配信している。
■会員数は「出だし好調」
ともに動画対応端末でパケット定額サービス利用者に限られるが、評判は口コミで広がり、開始1カ月の会員は約300件と「出だしは好調」(同社デジタル事業部)。今後は「ノンタン」シリーズなど人気コンテンツも加え充実を図る。
2歳児の母で自らも愛用者という同社経営企画部の井澤知子さん(41)は「外出先や朝の忙しい時間など、子供が飽きて泣くタイミングに見せるのに便利。子供は音に敏感でお気に入りは集中して見入る」と話している。
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