記事登録
2009年02月01日(日) 21時20分

経済危機のジンバブエ、米ドルなど外国通貨の使用解禁読売新聞

 【ヨハネスブルク=中西賢司】AFP通信によると、深刻な経済危機に陥っているアフリカ南部、ジンバブエでは、政府が米ドルなど外国通貨の使用を全面的に認めた。同国政府が29日、発表した。

 ジンバブエは、昨年7月に年率2億%を超える物価上昇を記録するなど、激しいインフレに直面している。同国政府は昨年、100億ジンバブエ(Z)ドルを1Zドルとする通貨切り下げを実施。今年1月15日には「100兆Zドル札」の導入を発表するなど、高額紙幣の発行を繰り返しているが、事態は悪化の一途をたどっている。AFP通信によると、「100兆Zドル札」は同日付の闇レートで、約300米ドル(約2万7000円)に相当する。

 今後は、株式売買や保険、学校、税金などの支払いも同国通貨と並んで外貨で行えるようになる。

 同国経済は、主要産業だった農業の崩壊や、国際的な信用失墜による資金流失などで急速に悪化している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090201-00000046-yom-bus_all