【ベルリン1日共同】ドイツ週刊誌シュピーゲルは三十一日、同国の自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が八千人以上の非正規労働者の雇用削減を検討していると報じた。新車市場の低迷に対応した措置とみられる。
報道によると、VWの非正規労働者は昨年末時点で約一万六千五百人。ドイツ国内に加え、東欧やブラジルの工場が削減の主な対象となる。正規労働者の雇用は確保される見込み。
VWは二月から国内の主力工場などで生産調整を再開する予定。同社幹部は「販売低迷がさらに続けば非正規労働者の大半を削減しなければならない」と予告していた。
VWは今年の新車販売台数が前年比約10%減少すると見込んでいる。