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2009年02月01日(日) 20時39分

<次期衆院選>不人気首相とのポスター、自民議員が二の足毎日新聞

 次期衆院選が近づき、自民党議員がポスターの扱いに頭を悩ませている。政治家ら2人以上写った政党用ポスターの掲示は可能だが、人気が低迷する麻生太郎首相との「ツーショットは逆効果」とみられているためだ。「麻生離れ」はこんなところにも表れている。

 公職選挙法では、現職議員の任期満了(9月10日)の6カ月前にあたる3月10日から次期選挙の公示までの間、政治家個人のポスターの掲示が禁止される。「選挙前に大量に掲示されると、カネのかかる選挙を助長する」(総務省)が理由だ。ただ、2人以上が写ったものや、政党の演説会告知用ポスターは公示まで掲示が認められている。

 禁止期間中、立候補予定者は首相と並んだポスターでアピールするのがこれまで一般的だった。ところが麻生内閣の支持率が落ち込むにつれ、「今回だけは首相にお願いしたくない」(関東地方選出の当選1回)「地元で、麻生さんのポスターが酔っぱらいに破られている」(関西地方選出の当選2回)と、若手議員を中心に不安が広がりだした。

 代替案としてスポーツ選手や芸能人▽本人の妻子▽選挙を応援してくれる地元県議−−などが浮上しているが、「集票効果」は未知数。同省選挙課は「政党演説会の告知用の体裁を取りながら、明らかに演説の弁士にならない人を掲示すれば、個人ポスターと認定される可能性もある」とクギを刺す。【田所柳子】

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