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2009年02月01日(日) 20時27分

<日本兵>米軍捕虜・死亡の約6千人リスト、米公文書館に毎日新聞

 太平洋戦争で米軍の捕虜になり死亡した日本兵5979人分のリストが、米国立公文書館に保存されていたことが分かった。遺骨収集活動をしている佐賀県みやき町のNPO法人「戦没者を慰霊し平和を守る会」が調査会社を通じて見つけた。

 同会によると、リストは1952年3月の作成。日本の軍人、軍属についてローマ字表記の氏名、階級、捕虜番号、死亡日、死因、埋葬された墓地名が記されているという。

 埋葬地はハワイやインドネシア、フィリピン、インド、沖縄など広範囲にわたり、多くは米軍墓地とされるが詳細は不明。このうちフィリピン・レイテ島の1地区については、場所を示した地図も添えられていた。

 同会は今後、リストにあった氏名などをホームページに掲載し情報を募る。今春レイテ島を訪れ、見つかった地図を基に遺骨を探すという。同会の塩川正隆副理事長は「リストの発見は遺骨収集の手段に過ぎない。遺骨を遺族に返すのが我々の仕事」と話している。【上田泰嗣】

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