2009年02月01日(日) 20時25分
東芝が横綱相撲で決勝へ リーグ1位の勢い衰えず(産経新聞)
TLプレーオフ・マイクロソフトカップ(1日、東京・秩父宮ラグビー場など)前半20分過ぎ。東芝のWTB広瀬主将はメンバーを集め「ここで体を当て続ければ、絶対神戸は動けなくなる。小手先のプレーに逃げるな」と声をかけた。立ち上がりから圧倒的に攻めながら得点できなかった東芝は、この一言でやるべきことを全員が思いだした。
効果は直後に表れた。26分、混戦からパスを受けたSOヒルが豪快に飛び込んで先制トライ。その後はノーサイドの笛まで前に足を運び続け、神戸製鋼の出足を封じると同時に、着実に得点を重ねる横綱相撲だった。
リーグ戦1位の東芝は神戸製鋼に唯一敗戦を喫していた。「あのときは焦りでバランスが悪くなっていた」と広瀬主将。再戦に向けて意識したのは「自分たちのラグビーを信じ続けること」。シンプルに前に出て得点を目指す展開を貫いた。
実際、接点での強さは際だった。前半25分にシンビン(一時退場)となった神戸製鋼のFL伊藤が「我慢しきれなくて、反則をしてしまった」と話すほど前に出た。直接得点にならない場面でもジワリと敵に圧力をかけて飲み込んでいった。
WTB仙波は「ブレないゲームができた。スコアには表れなかったかもしれないが、充実感がある」と胸を張った。これでリーグ戦で敗れた神戸製鋼に雪辱を果たした。残るは昨季1回戦で敗れた三洋への雪辱。「昨年三洋に負けて時間が止まった。楽しみ」と広瀬主将。2年ぶりの頂点へ残すはあと1戦だ。(行場竹彦)
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