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2009年02月01日(日) 19時51分

<ラグビー>「徹底攻撃」で神鋼に雪辱 東芝毎日新聞

 ラグビーのトップリーグMS杯準決勝、東芝がリーグ戦で唯一の黒星を喫した神戸製鋼に雪辱した。

 キックの多用でリズムを崩したリーグ戦を反省。この日は、持ち味の「徹底攻撃」で挑んだ。80分間、時に無謀にも見えるほど攻めに出て、神鋼を息切れさせた。

 風上に立った前半、旗ざおが倒れるほどの強風にもかかわらず、敵陣深くでPKを得てもPGを狙わない。バックスに球を出し、「パスを散らしてラインを下げてしまうより、当たりにいった」(CTB冨岡)。相手ラインを破れず、26分まで0−0のこう着が続いた。

 しかし、これも狙い通りだったという。「神戸製鋼に対してうちが勝るのは接点の強さ」と和田監督代行。選手個々が1対1の強さで上回り、神鋼から徐々に力をそいでいく。「前半終了間際には神戸の運動量が落ちていた」と広瀬主将。37分、相手ゴールライン前のスクラムを押し込んで神鋼ラインを下げ、SOヒルが薄くなった防御を突破。インゴールに飛び込んだ。その後は主導権を握り、放さなかった。

 積極攻撃の連続は、徹底した体幹の強化と接触をいとわない「痛いラグビー」(広瀬主将)が土台。それは、一昨年までのリーグ3連覇の原動力でもある。王座復帰に向け、東芝が拍車を掛けた。【吉見裕都】

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