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2009年02月01日(日) 18時41分

<別府大分マラソン>アンナニ、公言通りの優勝毎日新聞

 第58回別府大分毎日マラソン大会(1日)

 公言通り「自己ベストを更新しての優勝」を遂げたアンナニが上機嫌に振り返る。

 「残り5キロで力を発揮するためにエネルギーを蓄えていた。日本選手は既に力を出し切り、着いてこられなかったんだと思うよ」

 ペースメーカーが外れた32キロの時点で、先頭はキプロティチと2人。しかし、ここではまだスパートせず、小林と秋葉が追いつくのを待ってから加速。残り5キロからさらにギアを変えると、粘る小林も小さくなった。

 五千メートルのベストは13分50秒台、一万メートルは28分4秒と、飛び抜けたスピードはない。だが、ここ2年の高地トレーニングや、過去にイタリアを行き来し、仕事の傍らクロスカントリーなどを重ねて培ったタフさがある。その特性を3度目のマラソンで最大限に生かしたレース運びだった。

 モロッコには昨年のロンドンマラソンで2時間5分30秒(世界歴代6位)を出したアブデラヒム・グムリ、北京五輪銀メダルのジャウアド・ガリブらがおり、「僕の力は国内でまだ4番目ぐらい」。世界選手権代表6人は4月に決まると言い「恐らく、この優勝が(出場を)可能にするだろう」。場数を踏めば、まだ伸びそうな脚力。「そのうち2時間6分で走るよ」と軽く言いのけた誓いが、妙に真実味を帯びていた。【藤野智成】

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