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2009年02月01日(日) 18時25分

<別府大分マラソン>ベテランの観察眼 小林2位毎日新聞

 第58回別府大分毎日マラソン大会(1日)

 約20人の集団が崩れた26キロ過ぎ。秋葉啓太とともに第2集団につけた。32歳、マラソン12回目の小林誠治は、長身の秋葉に隠れるように後ろにぴったり。風よけにしたわけではない。「初マラソンの人に負けたくはなかった」と観察眼をきかせていた。

 仕掛けたのは35キロ過ぎ。「秋葉君の体がぶれ始めたし、先頭に(接近を)気づかれて逃げられるのが嫌だった」。スピードを意識したピッチ走法で秋葉の前に立ち、一度は先頭のアンナニ、キプロティチに追いついた。最後はアンナニに離されたが、日本人トップをもぎとった。

 昨年12月の福岡国際で20位に終わり、すぐに出場を決めた。タイムは昨年の東京で出した自己ベストを24秒更新。初めて日本人トップになり、ゴールの時にはこぶしを握りしめた。

 世界選手権代表の道は厳しいものの、「次の目標は10分を切ること。さらに強くなれる」と力を込める。新人の登竜門と言われる別大毎日で、ベテランが自信をつけた。【百留康隆】

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