2009年02月01日(日) 18時09分

＜別府大分マラソン＞世界を視野に　初マラソンの秋葉３位（毎日新聞）

　第５８回別府大分毎日マラソン大会（１日）

　全身がしびれ、よろけながらフィニッシュ。それでも秋葉啓太は、最後まで崩れず３位に入った。「日本人トップを狙ったので悔しい。でも２時間１０分台ならいいかな」。及第点の初マラソンだった。

　全日本実業団対抗駅伝のエース区間で過去２度区間賞の力をぶつけた。前半は他選手との接触を避けて、集団の最後尾に位置する賢明な走り。３５キロ過ぎで３位を競っていた小林に先行されても、大きなストライドでじわじわ追い、一瞬は先頭争いに並んだ。

　だが、駅伝で見せた積極性を再現する余力がなかった。「終盤の疲労の恐怖を体験し、気持ちが高められなかった。筋力ももっと必要」。自分の新たな課題も思い知った。

　今回の挑戦を決意した１年前から、速いペースで集中力を保っての２時間ジョギングを重ねるなど、自分なりに準備。その成果を出せた手応えもある。「次回はさらに上を目指したい」。２９歳の「新人」は、世界を視野に入れようとしている。【石井朗生】

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