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2009年02月01日(日) 19時04分

通期の赤字3000億円超に パナソニック、評価損など中国新聞

 パナソニックの二〇〇九年三月期連結決算の純損益の赤字が三千億円を超える見通しであることが一日、分かった。国内外での生産拠点の統廃合を前倒しし、構造改革費用を大幅に積み増すほか、株価低迷を受けた保有株式の評価損を計上するのが主な要因。

 同社は四日の〇八年四〜十二月期連結決算発表に合わせて業績予想を下方修正する。同社の純損益が赤字に転落するのは六年ぶり。〇二年三月期に計上した約四千三百億円の赤字に次ぐ赤字幅となる。

 電機各社は米国の金融危機に端を発した世界的な景気悪化の影響で、〇九年三月期連結決算の純損益見通しを相次いで大幅下方修正している。日立製作所が過去最悪の七千億円の赤字となるのをはじめ、東芝が二千八百億円の赤字、ソニーが一千五百億円の赤字を予想するなど各社の業績は深刻な状況だ。

 パナソニックは主力のデジタル家電を中心に価格下落と販売低迷で業績が急速に悪化していることから、電子部品などを製造するマレーシアの二工場と、フィリピンの現地向け乾電池工場の閉鎖を決定。さらに生産拠点の再編を進めることで収益構造の改善を急ぐ。

 同社は〇九年三月期の業績見通しについて、当初、純損益が過去最高となる三千百億円の黒字を予想していたが、昨年十一月に三百億円に大幅に下方修正。今回さらに厳しい見直しを迫られることになる。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902010237.html