2009年02月01日(日) 00時04分
「高速道路1000円」の賢い利用法Q&A(産経新聞)
高速道路料金の大幅割引を盛り込んだ平成20年度補正予算が成立した。目玉は「普通車の場合、地方圏は土、日、祝日、上限1000円で乗り放題」。ただ、首都高速道路など、別途料金を加算される道路もあり、1000円では済まないケースがあるほか、選択するルートによって値段が変わってくる。「大幅割引」を最大限活用するためには、どんな点に注意すればいいのか−。Q&Aで探った。
Q いつから始まるの?
A 国土交通省は「3月までには始めたい」という。ただ、そのためには、補正予算を執行する関連法の成立が必要なんだ。
Q 「上限1000円」は高速道路のどこから乗っても適用されるの。
A 違う。首都高や阪神高速、さらには「大都市近郊区間」は対象外だ。これらは別の割引制度になっている。それから、いずれも割引はETC(自動料金収受システム)搭載車に限られるので注意が必要だ。
Q ETCで地方圏だけなら1000円なんだ。
A それも正確じゃない。料金は高速道路を降りた時点で課金されるので、同じ日でも、改めて高速道路を使えば、別途1000円がかかる。JRのように、“乗り降り”自由ではないんだ。
Q 利用が平日と休日にまたがるときは?
A どの割引も出入りのどちらかが休日なら割引対象になる。例えば金曜に高速に入っても、料金所を出るときが土曜や日曜なら割引の対象になる。ただ、金曜に高速に入って、出るのが月曜になったら割引の対象にはならない。あまり現実的ではないかな。
Q 割引の具体例は?
A たとえば青森東IC(青森道)から鹿児島IC(九州道)まで高速道路を使って日本縦断する場合、途中の名神高速で、別途1500円が必要となる大都市近郊区間があるため、合計2500円になる。1000円ではないけど、現在の3万9250円よりも格段に安くなる。
Q 平日は?
A 地方圏も含めて、時間帯によって別の割引制度がある。早朝深夜の割引が中心で、割引率は3割と5割が主流だ。
Q 経済効果は?
A 国交省では、観光客増による経済効果が7000億〜8000億円見込まれる。ただ、高速道路の利用が増える分、ほかの交通機関の利用が減るので、そこまで効果はないという意見もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090131-00000576-san-bus_all