記事登録
2009年02月01日(日) 00時04分

コピペ論文防止へマナー教育中国新聞

 学生がインターネット情報をコピーしてリポートや論文に張りつける「コピペ」問題を受け、中国地方の大学がマナー教育に力を入れている。安易なコピペは思考力の鍛錬にならないばかりか、著作物の盗用になりかねない。玉石混淆(ぎょくせきこんこう)のネット情報の危うさや、引用の作法を授業で教え、入学時からモラルの浸透を図っている。

 広島大は、学生が親しめるよう寸劇を収めたDVDを活用している。本年度から1年生対象の「情報活用の基礎」の授業で、ネット情報の正しい引用の仕方を教えている。寸劇では、ネット百科事典「ウィキペディア」の情報をリポートに張りつける学生が登場。サイトの更新日やサイト名を明記することなどとナレーターが助言する。

 新科目を設けたのは山口大。本年度、1年生必修の「情報セキュリティーモラル」を開講した。「コンプライアンス」と題する授業で、引用文はカギかっこで区別するなど引用の条件を講義する。

 広島修道大も、2007年度から新入生を対象に始めた「ファーストイヤーセミナー」で、ネット情報をうのみにする怖さを教えている。

【写真説明】学生にDVDの映像を見せながら、ネット情報の正しい引用の方法を教える中村純教授

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902010096.html