広島県は経済情勢の悪化に伴う緊急雇用対策として、事務補助などをする短期の臨時職員を50人、2月から順次雇用する。1月20日からハローワークを通じて募集しているが、採用が決まっているのは30日現在で23人。一部の職種では離職者に限っていた採用条件を緩和する動きもある。短い任用期間などが離職者のニーズに合わなかったとみられる。
県全体で採用が決まっていないのは募集人数の半数を超える27人。2月2日からの任用を予定しながら人員を確保できなかった職種もある。
離職者の臨時職員採用が思うように進まない現状に対し、県産業・雇用対策本部事務局の県商工労働総務課は「短い任用期間や賃金などの条件が離職者のニーズに合わなかったことや宣伝不足が要因と考えられる。少しでも多くの離職者に仕事に就いてもらうよう、あらためてPRをしたい」としている。