江戸時代に天領・石見銀山御料の一角を占めた島根県邑南町の久喜・大林銀山の歴史を掘り起こそうと、町教委や地元住民は今年、学習やPRに本腰を入れる。このほど、ガイド養成講座を開いたほか、4月に初の「久喜銀山まつり」(仮称)も開いて機運を盛り上げる。
出羽公民館など主催の養成講座には約50人が参加。石見銀山資料館(大田市)の仲野義文館長が久喜・大林銀山に関する古文書の記述に触れ、幕府が資金を出し産出量も多かった江戸初期、民間経営で排水工事が進まず大半の坑道が休止した江戸中期など盛衰を解説した。
初の「まつり」は4月12日に現地で開催し、講演会や見学会などを予定。町教委も今年を「PR元年」に位置付け、久喜・大林銀山保全委員会と協力しパンフレットを作成している。
【写真説明】久喜・大林銀山の歴史を学んだガイド養成講座(久喜多目的集会所)