7月から導入する指定袋方式による家庭ごみ有料化を前に井原市は30日夜、自治連合会ごとの説明会を始めた。会場によっては、地域で一斉清掃などをする際に申請を受け付け無料配布する専用ごみ袋「ボランティア袋」について、まだ明確な適用範囲を定めてないことに不満の声も出た。
同日、高屋町内の集会所には高屋第一自治連合会の一部地区の29人が集まった。環境課職員4人がごみ減量化の推進や排出量に応じた費用負担、同町にある野々迫埋立処分場が2012年度までに満杯になるなど、導入の理由や効果を説明し理解と協力を求めた。
住民は「地区の夜市で出たごみは住民が奉仕で拾う。ボランティア袋は使えないのか」など具体的な事例を挙げて質問。市が「ボランティア袋と指定袋の線引きは難しい。7月までに詰める」と答える場面もあった。市は説明会を4月中旬までに110カ所で実施する予定。
【写真説明】導入済みの他市の指定袋を手に家庭ごみの有料化実施について説明する井原市環境課職員