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2009年01月31日(土) 00時00分

落語家入門講座からプロの噺家になった露の紫さん 33読売新聞


撮影・伊東広路

 上方落語の定席、天満天神繁昌亭(大阪市)がファン拡大のため、2007年春から始めた落語家入門講座。その卒業生から生まれたプロの噺家第1号として31日、京都での地域寄席で初舞台に挑む。「自然体でやるだけ。ほんの少し、クスクスとでも笑ってもらえれば」と話す。

 愛媛県今治市出身。「小さなころから、とにかくしゃべるのが大好き」。大阪でリポーターや司会の仕事を10年近く続ける中で、度々、お笑い芸人と間違えられたという。

 落語との出会いは約8年前。「話術の勉強に」と勧められ、CDを聞いたり寄席に出向いたり。落語家が直接指導する繁昌亭の講座を知ると早速通い、団塊世代に交じって「兵庫船」と「道具屋」を半年かけて習得。昨年9月、アマチュア女性落語家の全国大会で優勝した。

 「落語との深い縁を感じて」1か月後には繁昌亭での高座を終えたばかりの露の都さんに、弟子入りを直談判。熱意を買われ、認められた。師匠宅で掃除や洗濯などの“修業”をこなす毎日。「無我夢中。私には、しゃべりしかないから」と目を輝かせた。(大阪文化部 西田大智)

 ◇(つゆのむらさき)さん

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20090131ok03.htm