能登伝統の魚醤(ぎょしょう)「いしり」のブランド化を進める石川県能登町商工会が、2月9日から3日間、東京国際フォーラムで開かれる「世界料理サミット2009 TOKYO TASTE」に出展し、いしりを世界にPRする。
サミットは、世界の料理人を招いて交流を図るとともに、日本の食文化の発信を目指している。同町商工会は、2005年度から国の「JAPANブランド育成支援事業」の補助金を受け、ブランド化に向けていしりを展示会などで紹介するとともに、ドレッシングやサプリメントなどの商品開発に取り組んでいる。
ブランド化の展開を相談していた同サミット実行委員長の服部幸應・服部栄養専門学校長から「世界からトップシェフが来る。いい機会では」と参加を提案された。会場では町内6業者の商品を展示。同町で「民宿ふらっと」を夫婦で経営し、地元食材でイタリア料理を提供するベンジャミン・マックスウェル・フラットさん(43)が作った、いしり入りのポテトスープを試食してもらい、能登伝統の味をPRする。
サミットには料理人や料理関係者約1万人の来場が見込まれており、同商工会の大黒美憲さん(42)は「知ってもらうことが一番大事。一流のシェフに使ってもらえれば、効果は絶大」と期待を寄せる。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090116-754442/news/20090131-OYT1T00080.htm