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2009年01月30日(金) 21時14分

<秋田連続児童殺害>3月25日に控訴審判決毎日新聞

 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で殺人と死体遺棄の罪に問われ、1審で無期懲役の判決を受けた畠山鈴香被告(35)に対する控訴審の公判が30日、仙台高裁秋田支部(竹花俊徳裁判長)であった。検察側は改めて死刑を求刑し、弁護側は有期刑を求めて結審した。判決は3月25日。

 1審判決によると、畠山被告は06年4月9日、長女彩香ちゃん(当時9歳)を橋から突き落とし、同年5月17日には近くに住む米山豪憲君(同7歳)の首を絞め、いずれも殺害した。

 控訴審で畠山被告は両事件について「記憶にかすみがかかってきた」「動機が思い出せない」などと供述していた。

 この日、弁護側は「彩香ちゃんの転落は事故。両事件ともその後、記憶が失われ、真相は解明されていない」と主張。検察側は「彩香ちゃん事件も殺意があった。記憶を喪失していたとは到底思えない」と指摘した。【野原寛史】

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