2009年01月30日(金) 08時05分
鈴香被告控訴審 検察、改めて死刑を求刑 きょう午前結審へ(産経新聞)
秋田県藤里町の連続児童殺害事件で殺人と死体遺棄の罪に問われ、1審で無期懲役判決を受けた無職、畠山鈴香被告(35)の控訴審第6回公判が30日午前10時から、仙台高裁秋田支部(竹花俊徳裁判長)で開かれる。
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検察側、弁護側双方が最後の意見を述べ、結審する見通し。検察側は改めて死刑を求刑、一方、弁護側は長女、彩香ちゃん=当時(9)=事件における殺意を否定するなどして減刑を求める方針とみられる。
前回公判は今月8日に東京地裁で非公開で行われ、控訴審に入り弁護側の要請で鈴香被告の意見書を作成した精神科医の証人尋問の内容が明らかにされ、鈴香被告について、「場当たり的な行動が多い」「段階的な健忘はあるがそのレベルは浅い」などと証言したことが報告された。
1審判決によると、鈴香被告は平成18年4月9日、長女、彩香ちゃんを藤里町の藤琴川の橋の欄干から突き落として殺害。同年5月17日、同町の自宅で、2軒隣に住む米山豪憲君=当時(7)=の首を腰ひもで絞めて殺害、遺体を能代市の市道脇に遺棄した。
秋田地裁は、彩香ちゃんへの殺意や豪憲君殺害時の責任能力など検察側の主張をほぼ認定したが、計画性を否定し更生の余地ありとして死刑を回避。検察側、弁護側双方が控訴した。
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