長野県佐久市矢嶋地区の12軒の農家で、冬の乾燥と冷え込みを利用した伝統の「凍(し)み豆腐」作りが最盛期を迎えている。
凍み豆腐は固く水切りした手作り豆腐を7センチ角、厚さ1センチに切り、屋外で一晩凍らせる。それをワラで結わえ、軒先に10日間程つるして乾燥させると、なめらかな口当たりと独特の風味が出る。
小泉美隆さん(74)方では12月下旬から作り始めた。気温や天候によって生産を見送る日もあるが、午前5時頃から、真っ暗な中、凍って黄色くなった豆腐を集めている。小泉さんは「一軒一軒それぞれの味がある。おいしく食べてもらえるように、天気予報を見ながら作っています」と話している。作業は2月中旬まで続く。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090116-754442/news/20090130-OYT1T00033.htm