石原慎太郎東京都知事の「フランス語は数を勘定できない」などの発言で名誉を傷つけられたとして、フランス語の学校経営者ら22人が知事と都に謝罪広告と慰謝料を求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(竹内行夫裁判長)は30日、原告の上告を退ける決定をした。経営者ら敗訴の一、二審判決が確定した。
一、二審判決によると、石原知事は2004年10月、首都大学東京の支援組織設立総会で「フランス語を昔やったが、数を勘定できない言葉ですからね。国際語として失格していくのは、むべなるかなという気がする」などと発言した。
一審東京地裁判決は「発言は配慮を欠いているが、直ちに原告らの名誉感情を侵害するとはいえない」と判断、東京高裁も支持した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090130-OHT1T00288.htm