全日空(ANA)グループのプロペラ機運航会社エアーニッポンネットワークの機長(31)が、電子機器の使用が禁じられている離着陸時に操縦席から機外の風景をデジタルカメラで撮影していたことが分かり、国土交通省は30日、航空法違反(安全阻害行為)に当たるとして同社を厳重注意した。同社は機長を乗務停止にし、懲戒処分を検討している。
国交省などによると、機長は昨年12月6日、高知発大阪行きと大阪発大館能代行きの便に乗務中、離陸や着陸の直前に高知空港の滑走路や大阪空港の全景などを撮影した。撮影時、操縦は副操縦士が担当し、機長は無線のやりとりを受け持っていたという。
写真は北米の学生らが参加するインターネットの会員サイトに投稿していた。会社に外部から指摘があり、発覚した。
操縦計器に悪影響を与える恐れがあるため、国交省は離着陸時に機内でパソコンや携帯電話、デジカメなど電子機器類を使用しないよう規定。航空各社は乗客にアナウンスし、電源を切るよう求めている。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090130-OHT1T00196.htm