米写真用品大手イーストマン・コダックは29日、全社員の14—18%に当たる3500—4500人を2009年中に削減すると発表した。08年末に約2万4400人だった社員数は、リストラ強化により09年末までに2万人程度に減少する。
フィルムカメラの全盛期で最も社員数が多かった1988年の14万5300人に比べると、7分の1以下に激減することになった。
コダックは、撮影媒体がフィルムからデジタルカメラにシフトする中で経営規模を縮小。最近はデジカメの普及に合わせて事業の見直しを進め、デジタル事業を核に攻勢に出ようとしたが不況に見舞われた。
29日発表した08年10—12月期決算概要は売上高が前年同期比で24%も減少し、1億3700万ドル(約123億円)の純損失。ペレス最高経営責任者(CEO)は「08年後半は過去数10年で最も過酷な経営環境となった」と述べた。(共同)
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