米航空大手5社の2008年10—12月期決算が29日出そろい、世界的な景気悪化による乗客の減少などで全社の純損益が赤字となった。燃料価格の高騰で業績不振に陥っていた前年同期に比べても、各社が赤字幅を拡大した。
ノースウエスト航空と合併して業界首位になったデルタ航空を除く4社は、乗客数の落ち込みで収入が前年同期に比べて減少した。急騰していた燃料価格が下落傾向に転じたが、急激な値動きに伴うコストが膨らんだことも業績を圧迫した。
同日発表した米4位コンチネンタル航空と5位USエアウェイズの純損失はそれぞれ2億6600万ドル(約240億円)と5億4100万ドル。
デルタは合併に関する費用も膨らみ、14億3800万ドルの純損失を計上した。2位アメリカン航空の親会社AMRと3位ユナイテッド航空の親会社UALもそれぞれ3億4000万ドル、13億300万ドルの赤字だった。
デルタなどが5四半期連続で赤字となるなど各社の経営低迷は長期化。一段のリストラを迫られたり、業界再編が活発化したりする可能性もある。(共同)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090130-OHT1T00139.htm