大阪市中央区の大阪府庁本館府民課に２９日午前１１時ごろ、刃物を持った男が現れた。１１０番通報を受けた大阪府警東署員が、刃渡り７４センチの刀と２７センチの短刀を乗用車に所持する大阪府高石市の奥野隆司容疑者（５０）を、銃刀法違反の現行犯で逮捕した。
府職員によると、奥野容疑者が同課を訪れたのは今年３度目。この日は刀を肩に担いで入室し、サングラスに上下白の服装で「真剣やで」と約２０センチほど白刃を抜いて見せたという。「首相官邸に電話する」などと一方的に話して退室。府庁を出たところで逮捕された。
奥野容疑者は昨年４月から１６日まで秘書課にも計７度訪れ、橋下徹知事あての手紙と自分の写真を複数回、渡していた。調べで「橋下知事に会いに来た」と供述。銃砲刀剣類登録証を所持しており、正当性を主張したが、理由なく携帯できないと説明されて「よう分かりました」と反省したという。東署では経緯や動機を捜査している。
事件を受け橋下知事は「職員に何もなくてよかった」と話した。
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