2009年01月30日(金) 18時45分
「FLASH」がスクープ?「AVに女幽霊」 実は単なるホラー作品だった(J-CASTニュース)
写真週刊誌「FLASH」の2009年2月10日号で、「AV(アダルトビデオ)に女霊が映っていた恐怖!」というタイトルの記事を掲載した。作品に女性の幽霊が映っているというのでネットが騒然としているとし、「幽霊」はAVに怨みを持っているのではないか、とも推測している。ところが、出演したAV女優が09年1月29日付けのブログで、「この幽霊は私で、単なるホラー作品だった」と明かしてしまったのだ。
■「この作品ではヤラセのようには見られません」
記事によると、このAVは07年に発売されたが、「幽霊が映っている」という理由で大量に返品がきてしまった。メーカーは制作者を呼んで問い詰めたものの、「撮影中にそんなものはいなかった。意図的なものはなにもしていない」という返事だったという。
「FLASH」編集部が霊能者や監督にこのビデオを検証してもらうと、
「AV自体に相当な怨みがある女じゃないのかな?騙されたり、夢半ばで業界を去ったような…」
「この作品ではそんな(ヤラセの)ようなトリックは見られません。それ以上に、プロならもっとうまく作りこみますよ」
との答えが返ってきたそうだ。
しかし、AV女優の宮咲志帆さんが09年1月29日付けのブログで、問題になっている映像は、実はDAI監督のホラーAV作品だったことを明かしている。
「あのぉ…そのぉ…この女霊…私なんですけどぉおぉおぉ…。お化け役といっても、ただ白い布を体に巻き付けて、体育座りしているだけなんですよぉ〜」
その証拠として、07年10月13日付けの自身のブログを紹介。そこにはお化け役の写真が掲載され、「FLASH」に掲載された写真と合致している。志帆さんは過去に何度もDAI監督の作品でお化け役をしていたのだそうだ。
■撮影場所も元病院ではなくラブホテル
この作品を監督したDAIさんも09年1月30日付けの自身のブログで、
「女の幽霊役はマリオ・バーバ監督『KILL BABY KILL 呪いの館』の影響を受けて志帆ちゃんを使いました」
と、「FLASH」の記事の間違いを指摘している。メーカーから呼ばれたり、問い詰められたりしたこともなく、撮影場所も「FLASH」が書いた元病院ではなくラブホテル。「幽霊」の周りの青い光は
「ファンの方ならご存知の、いつものマリオバーバ照明(怪奇映画の技法のひとつ)です」
と説明している。
この記事は事実ではなかったということになるが、実際はどうなのかと「FLASH」編集部にJ-CASTニュースが問い合わせたところ、編集部ではDAI監督のブログを確認したとして、
「ネットでビデオの評判を知り周辺取材はしたのですが、締め切りもある中で監督に対する取材もなく、そのまま記事にしてしまいました」
と話している。
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