株に投資して利益を配当するとして出資者から多額の資金を集めていた大阪府泉佐野市の主婦(54)が、25日頃から所在不明になっていることがわかった。出資者らによると、主婦は「関西初の女性トレーダー」と呼ばれ、少なくとも約200人から15億円以上を集めていたとみられるという。一部の出資者は近く被害者の会を結成し、来週にも大阪府警に詐欺と出資法違反容疑で告訴する方針。
出資者らによると、この主婦は約10年前から、近所の人を誘ったり知人を通じて出資者を募った。数年前には「アクア有限責任事業組合」の名称で資金集めを本格化し、1口100万円の出資で「月2%の配当を支払う」などと説明。東京にも出資者がいたという。
主婦は、日経平均株価の変動を予想し、あらかじめ決められた期日に株を売買する権利を売り買いする「日経225オプション取引」で資金を運用。当初は配当が支払われていたが、昨秋頃からストップした。
主婦は今月25日頃、夫ら家族4人とともに失跡した。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20090130-OYT8T00649.htm