厳しい雇用状況の中、人手不足が深刻な林業で働いてもらおうと、埼玉県飯能市の山林で29日、チェーンソーの使い方などを学ぶ講習が開かれた。
県の雇用対策の一環で、雇用契約打ち切りなどで職を失い、新たに県内で林業に従事する意欲がある人が対象。参加者は女性1人を含む33人。大半は林業未経験者で、基本的な技術について指導を受けた後、山に入って伐採に取り組んだ。
参加した男性(31)は、「体験してみて林業は過酷な仕事だと感じたが、この仕事に携わっていきたい」と話す。埼玉では、森林の保全や整備などで林業の事業量が増え、臨時職員を募集する森林組合もある。講習の担当者は「若い働き手を獲得するチャンス」と期待を寄せている。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090130-OYT1T00674.htm