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2009年01月30日(金) 11時41分

完全失業率さらに悪化、12月は4・4%読売新聞

 総務省が30日発表した労働力調査(速報)によると、昨年12月の完全失業率(季節調整値)は4・4%となり、11月より0・5ポイント悪化した。

 2006年1月以来、2年11か月ぶりの高い失業率となり、悪化幅は1953年に現在の調査方法になってからでは、67年3月と並んで最大となった。

 また、厚生労働省が同日発表した有効求人倍率(同)は、11月より0・04ポイント悪化して0・72倍となり、03年11月と同じ水準まで落ち込んだ。厚労省は、雇用失業情勢の判断について「厳しい状況にある」から「厳しさを増している」に2か月連続で下方修正した。

 男性の完全失業率は4・6%、女性は4・3%で、いずれも前月比0・5ポイント悪化。完全失業者数は270万人で、前年同月比39万人増と大きく増えた。解雇など「勤め先都合」による失業が同25万人増となっており、雇用情勢の悪化による失職が増えている形だ。

 有効求職者数が前月比3・8%増となった一方、有効求人数は同1・9%減となっており、依然として求人状況の悪化が続いている。厚労省は「実体経済の悪化の度合いによっては、(2003年4月などに記録した)過去最悪の失業率5・5%を超えることもあり得る」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090130-OYT1T00280.htm