2009年01月30日(金) 18時11分
ヤミ金に4800万円賠償命令=3人心中、因果関係認定−大阪地裁(時事通信)
大阪府八尾市で2003年、女性=当時(69)=が夫や兄と3人で心中したのは、ヤミ金融グループの過酷な取り立てが原因として、遺族がグループの8人に約7600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁の高橋文清裁判長は30日、「恐喝行為で精神的に追い詰めた」として取り立てと自殺との因果関係を認め、慰謝料など計約4800万円の支払いを命じた。
高橋裁判長は「収入はすべて奪われ、住む場所も失う恐怖を与えた。逃れる手段は自殺しかないと思うのはやむを得ない」と述べた。統括役だった川口高弘受刑者(36)=出資法違反罪で服役中=の使用者責任も認定した。
一方、女性の兄=同(81)=については「自殺の予見可能性があったとはいえない」として因果関係を認めなかった。
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