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2009年01月30日(金) 11時50分

「1クリックで連続写真」が遊べるiPhoneアプリ『QuadCamera』WIRED VISION

『iPhone』のカメラは率直に言って非常に粗悪と評価して良さそうだが、そのことは、この機器のカメラ機能を向上させるソフトウェアが続々と登場するのを妨げるものではない。

良くできたソフトウェアは、写真は必ずしも高画質を追求せねばならないわけではないことを理解している。トイカメラの『Lomo』のように、とにかく楽しめればいいのだ。

日本人開発者の深津貴之氏による『QuadCamera』も、そうしたソフトウェアの1つ。これを使えば、iPhoneで[クリックを長押しするだけで]4〜8枚の連続撮影を行ない、それらを統合した1枚の画像を作成できる。レイアウトは横1列ないし2列を選択可能。これにより、時間差のある単なるスナップ群が、たちまち芸術的作品に変貌を遂げる。

このアプリケーションは、Lomoの販売会社であるオーストリアのLomographic Society社が開発したカメラ『Action Sampler』の機能を、ソフトウェア的にほぼ実現したものだ。

Action Samplerも、時間差をつけて撮影したコマを1枚のフィルムに出力するが、Quadcameraには2つの利点がある。1つは、わずか2ドルで購入できることだ[国内販売価格は、QuadCameraの現バージョンが230円、Action Sampler Kitが3990円(税込)]。2つ目の利点は、フィルムを使わないことだ。

加えて、QuadCameraにはLomoではできないこともできる——QuadCameraと合わせて『QuadAnimator』アプリケーション(『Windows』、『Mac OS X』のいずれにも対応)を使えば、統合されたコマを再び分割して、短いアニメーションGIFを作成できる。アニメーションの動きはぎこちなく、筆者はこれを見て映画『ハリー・ポッター』シリーズに登場する、一定の動きを繰り返す生きた絵を思い出したけれども。

製品ページ

QuadCamera(App Store)

QuadAnimator(Art and Mobile)

Cult of Macの記事を参考にした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090130-00000000-wvn-sci