2009年01月30日(金) 12時34分
「株投資」と10億円超集金 “失踪”の主婦を告訴へ(産経新聞)
高配当をうたって株取引の出資金を集めていた大阪府泉佐野市の主婦が、所在不明になっていることが30日、わかった。関西を中心に約200人から10億円以上を集金していたとみられ、すでに配当もストップしている。一部の出資者は被害者の会を結成しており、近く出資法違反(預かり金の禁止)などの容疑で来週にも府警に告訴する方針。
被害者側の弁護士や消費者センターによると、この主婦は「証券会社に勤め、株の知識が豊富」などと触れ込み、約10年前から近所の住民らに「元本保証で毎月数%の配当がある」と宣伝。株投資への出資を勧誘し、近畿や中・四国などの主婦や会社員らから多額の資金を集めていたという。
主婦は、日経平均株価の変動を予想する「日経225オプション取引」に投資しており、昨秋までは毎月、予定通り配当があった。しかし、米大手証券「リーマン・ブラザーズ」の破綻(はたん)など米国の金融危機が顕在化して以降、配当が滞るようになった。
出資者の1人が、主婦に経緯を説明するよう要求したが、面会を予定していた今月26日になっても姿を見せなかった。主婦は同日午後以降、連絡が取れなくなっているという。
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