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2009年01月29日(木) 21時16分

「かんぽの宿」オリックス譲渡は一時凍結 日本郵政が表明中国新聞

 日本郵政の西川善文にしかわ・よしふみ社長は二十九日の定例会見で、鳩山邦夫総務相が反対している、全国七十の宿泊・保養施設「かんぽの宿」のオリックス不動産への一括売却について、一時凍結する考えを表明した。日本郵政は弁護士ら外部専門家で構成する「検討委員会」を二月にも設置、総務相が異議を唱えている「一括売却」の是非など保有不動産の譲渡手法を検証。結果によってはオリックス不動産への売却が白紙に戻る可能性も出てきた。

 西川社長は会見で「(総務相の)指摘を真摯しんしに受け止め、オリックスへの譲渡案はひとまず横に置き、原点から再度検討する」と説明。かんぽの宿を含めた不動産の譲渡の在り方を検証するとした。

 オリックス不動産との契約について、西川社長は「白紙撤回ではない」と強調。ただ、かんぽの宿の個別売却の可能性について「検討委の意見を受けて考える」と述べ、契約が白紙に戻る可能性を否定しなかった。

 日本郵政はかんぽの宿七十施設を百九億円でオリックス不動産に四月一日付で売却することで合意。しかし、総務相は地元企業に個別売却するべきだとの考えなどから、オリックス不動産への売却に反対している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901290318.html