厚生労働省は二十九日、インフルエンザにかかり、治療薬「リレンザ」を処方された長野県松本市の高校二年男子(17)が二十七日、自宅ベランダから転落して死亡したことを明らかにした。処方されたリレンザを服用したかどうかは不明という。
厚労省は、別の治療薬タミフルが効かないウイルスが全国に広がり、今後リレンザが処方されることが増えるとみられるとして、服用開始から最低二日間は患者から目を離さないことなど事故防止の注意喚起を徹底するよう、製造販売元のグラクソ・スミスクライン(東京)に指示した。
同社が二十七日、転落死について厚労省に報告していた。
飛び降りなどの異常行動は、治療薬を服用していないインフルエンザ患者でも起こすことがあり、厚労省は薬を服用した場合と同様に患者を注意深く見守るよう呼び掛けている。