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2009年01月29日(木) 21時16分

ファンら千人が献花 遠藤実さん、お別れの会中国新聞

 戦後歌謡界を代表する作曲家で昨年十二月に七十六歳で死去した遠藤実えんどう・みのるさんのお別れの会が二十九日、東京都新宿区のホテルで開かれ、歌手の北島三郎きたじま・さぶろうさん、橋幸夫はし・ゆきおさんら生前親交のあった音楽関係者やファンら約千人が最後の別れを惜しんだ。

 ランや菜の花など色とりどりの花で彩られた祭壇の中央には、マイクを両手で握ってファンに語りかける遠藤さんの遺影が置かれた。「北国の春」「高校三年生」といった代表曲が生演奏される中、参列者が次々献花した。

 歌手の小林幸子こばやし・さちこさんは「曲には、先生の生きている証しが入っていた。先生と話していると、二人とも新潟弁になるんです。もう声が聞けないのは本当に寂しい」と涙ながらに語った。

 献花を終えた東京都葛飾区の須藤宗之助すどう・そうのすけさん(81)は「一番思い出深い曲は『北国の春』ですが、すべてが心を打ちます。静かにお休みくださいと言いたい」と話した。

 遠藤さんは数々の名曲を世に送り出した功績が評価され、国民栄誉賞が贈られた。

【写真説明】遠藤実さんのお別れの会を前に報道陣に公開された祭壇=29日午後、東京都内のホテル

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901290328.html