2009年01月29日(木) 02時35分
<柏崎刈羽原発>7号機停止命令解除へ 運転再開手続き始動(毎日新聞)
新潟県柏崎市は28日、中越沖地震(07年7月)直後、消防法に基づき東京電力柏崎刈羽原発1〜7号機に出した緊急使用停止命令のうち、7号機分を週明けにも解除する方針を固めた。東電も同日、7号機の再起動に必要な施設全体の機能試験計画書案を経済産業省原子力安全・保安院部会に提出した。命令が解除されれば、運転再開に向けた事前了解の手続きが本格化する。
柏崎市の会田洋市長は取材に「運転再開とは別の話だが、機能に問題がなければ淡々と解除する」と答えた。市は消防本部による、タービンに付随する消火設備の立ち入り検査をした上で、命令解除を最終判断する。
東電によると、7号機は7基の原子炉のうち、最も復旧作業が進んでおり、地震で損傷した発電タービンの復旧工事が2月上旬に終わる予定。機能試験は営業運転再開に向けた最終作業。命令が解除されれば、東電と地元自治体で結ぶ安全協定に基づく運転再開に向けた事前了解の手続きを経て、早ければ2月中にも、原子炉内で核分裂反応を抑えている制御棒が引き抜かれ臨界に達する。
柏崎市は地震直後、3号機の変圧器で火災が起きたことなどから消防法に基づき2日後使用停止命令を出した。【五十嵐和大、山田大輔】
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